2023年3月29日 第20回
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なぜ大人は・・・年寄りは?
そんなに成長しないのか?
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子供の成長は早いですよね~あっという間に大きくなるし、
ちょっと前に小学生だった子が、昨日会ったら高校生になってた・・・なんてことみなさん体験したことありますよね。時間の流れが人と自分で違うのではないかと錯覚してしまいます。
さて、あなたは部下に「成長が大事だよ」とか言っていませんか?
それとも上司に、経営者に「いろいろ学んで成長してね」とか、「新しいことにチャレンジしよう」とか言われませんか?
だから、今回はそれを言っている人に言いたい。「あなたは成長していますか?」と。
そして今回のミソは、なぜ成長が遅いのか、しないのか、し難いのかを考えたいんです。
私の持っている結論の一つは「疑問を持たなくなる」からだと思います。
大人になればなるほど、経験が多くなればそれだけ、疑問が解消され、知恵知識が多くなれば自己完結しやすくなると思います。ただ、それと同時に「プライドが高くなる」という弊害が生じます。
これはなにかというと、分からないことを「聞けなくなる」という弊害です。
だってそうですよね?子供って、嫌って程質問してきませんか?「なんで~なの??」「どうして~じゃなきゃいけないの?」とか大人を質問攻めにします。
しかし社会に出て、聞きにくい・・・って思いをしながら勉強して、職場の常識や通常業務などを理解して、業績を上げて、管理職になり・・・どこまで行ったの?役員?
そういう風になったとき、人は簡単に「聞けなくなる」んです。
まあ、同時に自分で解決する術を持っているってことかもしれないですが、それは本当に良い事でしょうか?そんな偉そうにしているあなたは、宇宙の真理をマスターしたジェダイ?なのかしら?いやいやそれは、狭い分野のそのまた一つの会社でのやり方をマスターしたに過ぎないのではないですか?
だから、人はもっと謙虚になり、自分が馬鹿だと自覚する必要があるし、たえざる疑問をもって率直に人に聞けるようになった方が、人生は楽しくなる!っておもいます。
人がプライドを持って生きるのは素晴らしい事だと思いますが、「成長を妨げるプライド」は犬に食わせてしまえ!って私は思います。
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舟の上で眠る
これが人生の秘訣
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いや別に舟の上で暮らす人になるってことではないです。
ここで言いたいのは「不安定の中の安定」ってことです。
人間だれしも安定した生活がいいです。当然です家族がいたり、恋人がいたり、子供を育てるので激動の家庭環境よりも安定している方がいいにきまっています。
ですが、楽しい人生、魅力的で活力が溢れ、生きている実感が湧く人生、あなたがうらやましいなって、いつもSNSで、TVで見ている人生は「不安定の中」にしかないです。
なぜなら、それは「挑戦している」人の人生だからです。
「枠を飛び出した」人の新しい一面であり、
「人と違うことを肯定して」初めて手にしたスタイルであり、
「今までにないものを生み出す」創造の結実であるからです。
そんな人生って、創造的で、自分の個性が輝いて、非凡な人生は、今の安定から一歩飛び出さないと手に入らないものではないですか?
だからこそ、必要なのは「不安定の中で安定」を得られる自分づくりです。
これは心の持ちようと言ってもいいかもしれないですが、例えばお金がなくて今日の食事を考えなきゃいけない時に、めっちゃ「工夫して子供においしいって言わせようチャレンジ」にすることとか、自分で作ろうとやってみたら、うまくいかない倉庫づくり、それを動画にしてみるときとか、その苦しみが実は楽しみに変わるってことあるでしょ。
これが船の上で寝るってことだと思います。不安定な水の上で寝るんです。
でもよくよく考えてください。人間の人生なんて水の上の木の葉のようではないでしょうか?
ちょっと大きな地震が起きれば、戦争が起きれば、津波が起これば、○○ショックが起きたら?
一瞬で水の中に消えていくような不安定なものなんです。今は安定しているように見えて実は水の上に浮かぶ木の板みたいなもので、安定して見えるだけです。
だからこそ、本当に必要なのは不安定でも楽しく前に進むことができる「強靭な精神」いや、硬さだけではなくて「柳のような柔軟」・・・私の場合思い込みを含んだ前向きさが、今の時代本当に必要なんだと実感します。
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実は人間が変わるのは一瞬
そして戻るのも早い・・・とどめるのは「意思の力」
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変わる変るって言っているけど、一体なのをどう変えるのかな?
覚悟をもって臨んでもなかなか自分の悪い習慣は取れないこともある。
では一体いつ変わるのか・・・それは「死に目に会ったとき」です。
人生がこれで終了してしまう。もうだめだ!って思ったその時人は変わるチャンスがある。
でもそのとき本当に終了してしまったら・・・それは残念賞です。
ではその前に間に合わないのか?
そのためには「賢さ」が必要です。「人の振り見て我が振り直せ」だし、「転ばぬ先の杖」だし、「深謀遠慮」ともいえると思いますが、この言葉の表すことはすなわち頭の良さだと思います。今起きている事象から将来を推察し、人のことを自分の身に置き換えて考える想像力であり、そして先を見通す洞察力です。
だからその逆は「バカは死ななきゃ治らない」ではないでしょうか?愚かという事は、それそのものが問題だと気付けない事なのです。
そして、本当の意味で「気付いたとき」・・・実はその時もう変化は始まっています。
死を目前にして、あなたはいつも飲んでいる大好きな紅茶を「漫然と飲む」ことができるでしょうか?もう二度と喉を通ることの無いその芳醇な香り、もう噛みしめることができない深い味わいのチョコレート・・・もしそれが最後だと認識していたら、いつも通りでいられるでしょうか?
知恵のある人は理解してほしい。「死=終わり」というデッドラインが自分に迫っていると悟ったとき、人は「今までの様にいられない」のです。それが人が変わるってことです。