朝礼メッセージ 58 「伝わるってこういうこと」ヨネちゃん

2026年6月12日 第58回 *回数と日にちが前後します。

「“東京ドーム何個分”という表現について」

今日は、「東京ドーム何個分」という表現についてお話ししたいと思います。

実はこの表現、もともとは東京ドームができる前――後楽園球場の時代から、「後楽園球場何個分」といった使われ方をしていたそうです。
東京ドームは後楽園球場よりも大きく、広い施設であるにもかかわらず、表現の仕方は当時とあまり変わっていません。

私自身、この「東京ドーム何個分」という言い回しにはずっと疑問を持っていて、今回良い機会だと思い、少し調べてみました。
正直なところ「諸説あり」の類のお話ではあるのですが、いくつか理由が挙げられていました。その中から、今日は2つだけご紹介します。


野球が国民的スポーツだった時代背景

後楽園球場がオープンしたのは昭和12年(1937年)頃。
当時の日本では、今のようにサッカーやバレーボール、バスケットボールなどが盛んだったわけではなく、野球が圧倒的な人気を誇っていました。
中でも、読売ジャイアンツの本拠地である後楽園球場は、多くの人にとって非常に馴染み深い存在だったのです。

ちなみに、関西では「甲子園球場何個分」と表現することもあるそうです。地域によって身近な施設が違うんですね。


「とにかく大きい」と伝わればOK

敷地の面積や体積、収容人数などを数値で言われても、なかなかイメージしにくいものです。
その点、「東京ドーム〇個分」と言えば、それだけで“かなり大きい”という印象を直感的に伝えることができます。
その分、ほかの説明に時間や労力を割くことができる――というメリットがあるわけです。


…ということで、根拠としてはやや曖昧な面もありますが、確かにイメージしやすい便利な言い回しですよね。

たとえば私自身、学生時代にテニス部に所属していたのですが、ストローク練習のとき、打ったボールがラインを少し越えてしまったときに、
練習相手から「アウト!ボール1個分!」なんて言われると、実際の感覚がとてもよく分かりました。
数字や距離よりも、具体的なモノで言ってもらえると、イメージしやすくなるんですよね。

ちなみに、仕事中の会話の中で「3×6のベニヤ板何枚分」といったような例えを使っている方がいらっしゃるかどうかは分かりませんが、
もしも上手な例えを思いつけたら、それはとても有効なコミュニケーションツールになると思います。

もちろん、「例えを常に意識して話そう!」と言うつもりはありません。
でも、日常の中で面白い表現や例えを思いついたときは、ぜひメモしておいてください。
それが、ふとした会話や説明の場面で役立つことがあるかもしれません。

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Luke工場長

(株)アサヒ Jキルトファクトリー
千葉県野田市にあるキルトの工場の工場長です。
会社を善くしよう。やりがいのある仕事を、社会に役立つ商品を!
と日々奮闘しながら、素晴らしい仲間と共に仕事をしています。

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