朝礼メッセージ 62「情熱をもって人に向き合う」モミー

2025.6.20 第62回

今日は、日本教育史に名を刻む、徳永康起(とくなが・こうき)先生のお話でしたね。

「教え子みな、わが師なり」
このひと言に、どれほど深い意味が込められていることでしょうか。

私たちは、つい年齢や役職、経験の差によって、「教える側」と「教えられる側」を分けて考えがちです。
けれども徳永先生は、その境界を軽やかに飛び越え、どんな相手からも学ぼうとされました。
そこには、「謙虚さ」だけでなく、「成長をやめない覚悟」が感じられます。

そして、もうひとつの名言があります。

「人の子の心に点火するもの、これを教育者という」

私はこの言葉を、「教育」という枠だけにとどまらない、もっと広く、深い意味をもつ言葉だと感じています。

職場でも、家庭でも、地域でも──
私たちは誰かの心に“火を灯す存在”になれる可能性を持っているのです。

では、そのために何が必要でしょうか?
それは、「相手以上に、自分が燃えていること」。

たとえば、誰かが失敗して立ち止まっているとき。
そのときこそ、自分が本気で仕事に取り組む姿を見せる。
言葉だけで指導するのではなく、自分の態度や行動で伝える。
その姿勢が、相手の心に「よし、自分もやってみよう」という火を灯すのです。

それは、口先だけの注意よりも、ずっと深く、心に響くものです。

少し、思い出してみてください。
あなたがこれまでに影響を受けた人たちのことを。

その人たちはきっと、ただ「教えてくれた人」ではなく、
「情熱をもって生きていた人」だったのではないでしょうか。

情熱は、伝染します。
誠意ある行動は、周囲の心を動かします。
そしてそれは、今日この瞬間から、私たちにもできることです。

私たちの仕事も、ただの作業ではありません。
一つひとつの工程の向こうには、お客様がいて、仲間がいて、未来があります。

だからこそ、人の火を絶やさず、自分自身が燃え続けること。
それが、良い職場をつくり、強いチームを育てる原動力になると信じています。

今日も、情熱を胸に。
安全第一で、一日よろしくお願いします。

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Luke工場長

(株)アサヒ Jキルトファクトリー
千葉県野田市にあるキルトの工場の工場長です。
会社を善くしよう。やりがいのある仕事を、社会に役立つ商品を!
と日々奮闘しながら、素晴らしい仲間と共に仕事をしています。

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