2025.7.24 第89回
今日は「折り紙とメッセージ」というお話でした。
少し本文から離れますが、「折り紙」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
多くの方が「折り鶴」を連想されるのではないでしょうか。お見舞いや応援、祈願などで贈られる「千羽鶴」は、特に有名ですよね。
先の参院選でも、ある選挙事務所の中に千羽鶴が飾られていたという話もありました。

では、この「千羽鶴」には、どんな由来があるかご存じでしょうか?
もともと折り紙は「遊戯折り紙」として、主に子どもや女性たちの間で手遊びとして親しまれてきました。一方で、鶴を折ることに祈りを込め、神社やお寺に奉納するという風習もありました。
一枚の四角い紙を丁寧に折り重ね、美しい鶴の姿に仕上げる――
その過程に、人々は自然と「願い」や「祈り」を込めてきたのです。
日本では古くから「鶴は千年生きる」とされ、長寿や繁栄の象徴とされてきました。そのめでたい鶴が“千羽”集まれば、それはもう大きな吉兆。
そこから、鶴を千羽折り、糸でつなぎ、願いが叶うようにと祈るようになりました。
ちなみに、私も今回初めて知ったのですが、「千羽」というのはあくまで“多数”を意味する言葉で、必ずしも正確に千羽でなければいけないわけではないそうです。
千羽鶴の歴史については、語りきれないほどの文献があるそうです。もし興味を持たれた方は、ぜひ調べてみてください。

さて、本日の心がけは「感謝の思いを文字にしてみましょう」でした。
特に家族に対しては、「今さら言うのも…」と照れくさく感じてしまい、なかなか「ありがとう」の言葉を伝えにくいものです。
私自身も、例外ではありません。
でも、誕生日や結婚記念日、あるいはその人たちだけの大切な“記念日”があると思います。
そんな特別な日に、メッセージカードやバースデーカードで感謝の気持ちを伝えるのは、とても素敵なことだと思います。
ちょっとした言葉で、心があたたかくなる。
そんなひとときを、折り紙のように丁寧に、折り重ねていけたらいいですね。