第36回 2023年9月7日
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社長と従業員
経営者と労働者の違い
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今回は、感謝をするしないということに着目して、会社における関係性を考えてみました。ぜひこれを読んで、なるほど社長はこう思っているんだ!とか、従業員の気持ちってそうだったのか・・・と考えるきっかけになればと思います。
そもそも、同じ人間なのに、こうも考え方が違うのかと驚くのが会社という組織ですよね。だってそうじゃないですか!家に帰れば同じお父さんなのに、会社では社長と従業員、上司と部下だったりして、一方的なパワーバランスが存在していたり・・・ってな感じです。
色々な極端なケースは無しにして、一般論としていうと、
社長は経営者として「リスク」を背負うという仕事をしています。その上で法人経営の一環としてお金におけるトラブルを未然に防ぐということに奔走していると言っても過言ではありません。つまり入ってくるお金と出ていくお金の管理。その中でも入ってくるお金というもののために死力を尽くす・・・しかないのです。
だって、従業員への給料は、労働への対価と言われていますが、仕事を一件もとってこない従業員にも支払いの義務があるのです。売上がなくても契約した賃金は払わなきゃいけない・・・お金がない・・・そうなると融資先を見つけるしかない。または支援先を見つけたり、クラウドファンディングを設置したり・・・等等やることは山積みになるんです。
私は10代の頃親と一緒に株式会社を設立しました。当初は最初有限会社から設立して、法改正があった直後に株式会社に組織変更したのでした。行政書士と司法書士の先生方とあれやこれやとしながらも無事に会社は設立できて、取締役会を開いたり、決議事項をまとめたり、不動産登記などの事務をしながら運営をしていましたが、家族で子供の私は奉仕はすれどほぼ無報酬・・・従業員が優先だし、頑張った成果はどこへやら・・・ということで、経営者側に回るまい!と心に決めた20代でした。
そして働く側、従業員はというと、これもまた複雑な気持ちがあります。
上司や社長に対しては、「高い報酬もらってるんだから」とか「自分の会社なんだから」など、相手が自分より高待遇だから、我慢するのが当たり前・・・というような思考があったりします。「上司なんだからやるのは当たり前」という言葉が出てきてしまうほど、卑屈になっている場合があります。
また、仕事の内容次第では、リスクを負うことはしないけれど、判断は自分がしたいと社長のようになってしまっている従業員がいたりします。これはトラックドライバーにあるあるだったんですが、今では違うのでしょうか?ハンドルを握ると社長になってしまう運転手っていうのがいました。
このように意外と自分の生活と仕事、そして上司や社長がそれに対してどういうふうに関わってくるかで、敵にも味方にもなる・・・という事があったりします。
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感謝しなくていい相手がいる・・・
本当にそうなのか?
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立場によって考え方や、見え方が違うことは、散々話をしてきましたが、一つ重要なことを明確にしておきます。言えば当たり前って思われるかもしれないですが、「みんな人間なんだよ!」ってことです。
そして良い人ほど、自分が駆けずり回っていること、あなたの給料のために頭を下げまくって、あなたに賃金んを払うためにいろいろ工面して・・・ってことを言いません!
逆に、良い人ほど、時間内の業務だけじゃなくて、掃除や片付け、細かいところの修正や面倒くさがってやらない人の後片付けをしても、それをみんなの前で吹聴しないんです。「まあこれくらいいいや!」っていう人がいる中で、やり直しをしても綺麗に作り直したり、ほんとはダメなんだけど、休み時間にちょこちょこって誰かのを手伝ってあげたり。足りないと思った時は、家に帰って勉強したり、資料を作ってきたりする人もいます。
だから言いたい!
そんな良い人の善意と誠実さを、社長だってだけで無視するのかい!?そんな良い人が自分の会社に勤めてくれているのに、「給料払っているんだから当たり前」と切り捨てるんか!?
どちらも無為無策・・・愚者の極み!
そういう人こそ、感謝を受けるべきだし、むしろ、ありがとうって言ってやってくれ!と叫びたい想いになる。
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結局は何が大切なのか
あなたの人生に
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結局人間は心の弱さってものと二人三脚しないといけない存在なんだろう。
それはかなり古くから言われていて、哲学者や芸術家、文学者によって形になっている、文字になっているものが多くある。
自分が置かれた立場によって、自分を守るというその一点において人は変わってしまうし、自分を守ると相手を切り捨てる必要があれば、安易な方に傾く。
でもそんな時、ふと考えて欲しい・・・いや頭の本当にいい人は、一発で気づいてしまうと思うんだけど、目標は短期の連続でいいのかってこと。長期目標を持って、人生のゴールを幸せに飾る事が最終目的として生きなくていいのかいってこと。
人生の最期に「なんて幸せな人生だったんだ!後悔はない!」って言って天国の旅路に向かえるとい のが本当の意味で一番幸せだとしたら、今のあなたの選択はその道に外れてはいないか!?そう考える事ができるはず。
あなたの人生がどれほどの長さか分からないけれど、ただはっきり言えるのは、「今目の前であなたを支えてくれている人に、ありがとうと言う事はあなたの未来を幸せにする」ってこと。それは奥さんかもしれない。社長なのかもしれないし、従業員のあの人かもしれない。支えてくれている友なのかも・・・誰でもいい、あなたのそばには必ずいるはずだ。だから今言ってほしい「ありがとう。本当にいつも助かっています」と心から。