2024.5.20 第42回
__________________________________
人を変えるのは無理!
でも進むべき道は示せる
__________________________________
会社を変える必要がある!
そう思ってがむしゃらに取り組んでいた最初の頃。その時は作るべき資料などが山のようにあったから、それは時間のかかる問題として取り組むに意義があった。
しかし、今度は人事的な問題に取り組む段になって、最初の取り組みと同じ効果は得られないということを痛感させられた。だって「人間、他人は変えられない!」んだもん。
これに尽きる。誰に聞いても同じ返答が返ってくると思う。それくらい人間というのは面倒な生き物なんだ。
ただ、例外的に、自分の内面を冷静に分析できていて、未来を目指してのびあがろうと志高く生きている人がいる。そういう成長したいという人は、先人のアドバイスで変化をもたらすことがあり、とても効果的にそれはなしえるだろうが、間違えた個人主義、個人の利益の追求や中途半端な特別かんが人を歪んだ利己主義の塊にしてしまっていると思う。
昔の徒弟制度が懐かしく思われるくらいに!
__________________________________
やれる事、やるべき事は
空気を作り、線引きをする「評価」
__________________________________
でもやっぱり、離職率の1番の原因は「人間関係」。
私の最も忌み嫌う人間関係が、古株パートだかお局だか知らないけど、そのやたら長く居座っている仕切り屋さんが、幅を利かせて派閥を作り、黒も白って言わせるような曲がった正義が罷り通ってしまう職場。
正しいことを言う人が除け者にされて、みんな先輩や上司の顔色を窺って仕事をする職場。そんなところには勤めたくないし、長くいたいとも思わない。
これを徹底的に無くした!相手が誰であろうと正しいことを言ってきたし、自分の言った事は実現させてきた。そして社内の正しさが、一般社会の正しさと合うようにと努力した。
その結果、一番効果的なのは、「住みやすい空気を作ること」だと言うことに気づいた。
誰か、決まった人、古くからの人、偉い人・・・が住みやすい空気は「正しくない」。
ほぼほぼ全員が、新しい人も、職位の一番低い人も、住みやすい空気が正しい空気。そしてそれを進めていくと、正しくない人は住み難くなって・・・だんだんと離れて行った。そしてみんなが、正しいことを言うようになった。
それは、みんなの益になる事を発言する事であるし、人の文句を言うことではない。弱い人を守る言葉であって、目につく人を責める言葉ではない。
全体としても、正しい人を評価するし、役職もあげるし、間違ったことを大声で言う人は罰の対象にする。その徹底差がないと空気は作れない。
__________________________________
評価をつける。
その表は自分で作るべき!
__________________________________
経営者は忙しい・・・リーダーは多忙・・・
そうですよね。でも、自分の会社、自分の部下の仕事をわかっていない人に、経営者務まらないし、リーダーとは言えない。そもそも、自分ができて相手に仕事を任せる・・・全部とは言わないが、基本はそうでないといけない。
評価制度の問題もそこにあると思う。
本当に仕事を熟知していたら、評価表なんて簡単にできる。そして、表の作り方はちょっとエクセルが得意な人に頼めば簡単に出来上がるもの。
大事なのは、部下が、「どこを」評価されていて、「どこが」まだまだ未熟と思われているかが、はっきりすること。また、もし上昇志向で次の役職を狙っているなら、どこを学び成長することが期待されているかがはっきりしていること。
本当はこれらのことは、評価表を出さずとも、日々の会話の中で伝えられることでもある。それくらい相手のことをしっかりと観察して、その成長を願っていれば自ずと生じる助言だと思う。評価表はそれを形に、数字にしたものに過ぎないのだから。