第8回 2023年2月21日
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仕事ができない人
仕事が進まず溜まっていく人って・・・
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一人で、とんでもなくたくさんの仕事を抱えている人っていますよね。
でも多くの起業家や実業家、そして大きな組織のリーダーは日々たくさんの案件を処理し、それを何カ月も何年も続けている。
皆仕事が山積みでその資料の中に埋もれて暮らしているんだろうか?それとも超人的な実務能力で・・そう映画でいう フラッシュ のように雷の速さで仕事をしているのかしら!?
って思ったそこのあなた。それは完全にSFですから。
人間だれしもそんなに大きく変わらない。どんなに足が速い人でも100m=9秒台です。
あなたは?14秒?平均的ですよね。でも世界記録でも2倍は早くないですから。
そういう意味で言うと一日の時間が30時間って人もいないし、
枠は「肉体」、「時間」、「土地」、「文化」など様々な制約を受けています。
だから私の偏見での結論ですが、仕事が溜まっている人って次のどれかに当てはまる人です。
・仕事を終わらせる癖がない=いつまでもやっている=味のないガムをかむ人
・能力過信者=自分の実力以上の仕事をする人=不遜
・善人の振りをしている=頼まれたら断れない
・さぼっている=やる気がない、でも仕事をしているふりをしている
って、かなり偏見に満ちたラインナップですが、
仕事を終わらせる気がない人は仕事をしている自分に酔っているともいえます。自分はこんなに頑張っているんだからみんなが評価してくれるはずだとか、自分の仕事の量を見て安心するなど、どこかとてもいびつな劣等感がそれをさせていることは明白です。
能力過信者はとても困りものです。出来もしない仕事を一杯とってきてしまうので、いつ終わるのか?終わりません。挙句の果てに放り出します。だってできないんだもん。もしくは通常=平均的な能力の人であれば数時間でできることが数日かかるため、放置され続けている仕事がある場合。仕事は給料が発生するものですから、適切な時間内に終わらせられないのなら、それはあなたの能力ではできないと判断されますし、上位職のまたは能力ある人に明け渡すべきではないでしょうか?
善人の振りをしている人。八方美人で断れない人。でも実はこの人が非常に迷惑。だってできもしないものを集める収集家の如く、仕事はゴミ屋敷化します。頼んだ人が一番悪い!でも本当の善意って、成し遂げてあげないと意味がないですよね。誰かが言っていました。「親切は5分でできるものにしなさい」って。5分って長いようで短いし、短いようで長い。そしてその時間にできることって自分の最も得意とすることだと思う。
実はそれこそが、他人があなたから受けるべき親切の種類なんだと思う。
さいごにさぼっているひと・・・仕事してください!
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自分の能力を過信しない
誰が一番ありがたい存在か?
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最近どんな人材が一番いいのかという議論がありました。
それは、能力が高く、依頼した仕事は最短最速で終わらせ、人に好まれ、だれにでも優しく・・・
おいおい、結婚相談所でいつまでも相手が見つからない人みたいなセリフですね。
結論は「普通の人」でした。
それは、自分の実力を適切に把握し、決められた中で一定の成果を出す人。
でもそれって当たり前じゃん!って言われるかもしれないけれど、実はこの当たり前が出来る人が最近少ない気がします。そして経営者はある程度の業務を分担するうえで「目算」するわけだから、結果がニアでないと困るんですよ。
だからずば抜けてなくても大丈夫。設定目標を確実に達成してくれることが非常に大事だってことです。
そして逆に、自分の能力を過信し、傲慢で人の言うことを聞かず、下手に自由を愛して勝手な行動をする人ほど、扱い難く組織の中では困ったちゃんになりがちです。
ここで最近困ったのは「非常に目立つ迷惑な人」よりも「いい人なんだけど迷惑な人」の方が厄介ってこと。
声が大きく、出る杭と言われやすい困ったちゃんは、色々注意のしようもありますし、時には厳しい処罰にあたることもあり、紆余曲折があるかもしれませんが最終使えるヤツになることもあります。
ですが、一見良い人なんだけど、人の言うことを聞かないで自分の我を通し続ける人は、実は注意しにくく、かといって思い切って忠告しても「わかりました」と素直な返事とは裏腹に全然改善しないってこともあります。そういう人は「永遠の困った人」になってしまい挙げ句の果てに組織の毒となります。
だから、大切なのは、相手が良い人かどうかや目立つか目立たないかではなく
行動と結果が「迷惑かどうかで注意し、それは絶対守らせる」ということです。
人格と行動は選別して対応するべきというところが今回のミソ!