イチ社員が会社を変える 10 【起こる、怒る、叱る】

2023年2月22日 第10回

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ハッキリ言わない人いるよね!?

それは「逃げ」だから!

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「アンガーコントロール」ってありますよね。

怒りをコントロールできないことは大変なデメリットです。それは周囲を不愉快にするし、自分の印象や心を開いてくれる人を無くすことに繋がるから、怒りはしっかりコントロールする必要がある。

でも世の中には物事が起こった時に、逃げずに対処しないといけないことって必ずある。

特に経験年数が経ってくると、部下ができたり管理する立場になったり、時には起業して経営者として従業員に向き合わないといけない時もある。そんな時に、しっかり「叱る」ことができないと締まりのない組織になり、部下に軽んじられ、同僚に幻滅されてしまうことにも・・・

今回は私の身に起きた出来事を通して「叱責を明言する」ことについて考えます。

それはある取引先の荷物の集荷の時に起きました。

その取引先とは、材料を使った後に残る部材を引き取ってもらい再利用してもらう約束になっており、箱が溜まってきたので、引き取りのトラックの手配をしてもらっていた。トラックが来る日に向けて箱を整理し、パレットに積んでいつでも引き渡しできるように集荷場所において待っていたのだが、いつまで経っても来ない・・・

痺れを切らせて担当者に電話すると「すみません。明日になるそうです」とのこと。

仕方がないので、荷物をしまって次の日も待っていた。午後になると言うので荷物も午後に集荷場所においておいた。だが、夕方になってもトラックは来ない・・・もう一度電話か?と思っていると閉店間際の時間帯でトラックが到着。引き渡しをすると「送り状がないと受け取れません」ときた・・・そんなはずないですよ。だって受け取り側の手配したトラックでしょう?こっちはどこへ持っていくかわかりませんよ。

そんなやりとりをしながら、なんとか連絡を取ったのか渋々集荷して行った。

その状況はあまりにも手間と時間がかかり、繁忙期の忙しい時期にこれは困ると、担当者とミーティングをしたいと連絡を入れたが、急な用事のため今日はダメとのこと。「後日でもいいので、日程を決めて連絡ください」と言って私は電話をおいた。

それから1週間・・・連絡がない。それが今日だったのだ。

私は取引先の事務所に連絡を入れ、「担当の方の上司の方とお話がしたいのですが・・・」と電話口に出た受付の女性に告げた。「少々お待ちください・・・」訝しげに電話を保留にした女性の声の後数分経って、上司っぽい方が出た。私も一度二度あったことのある人で少し前まで本部長だった人だ。定年で役職を離れたらしい。

開口一番私は言った「まわりくどい話や隠喩は無しでハッキリ言います。担当者に対するクレームで電話しました」と。

ことのあらましを告げて、「我が社のような弱小の零細企業は、日々死に物狂いで成長しようと努力しています。だってそうしないとこの時代の荒波で生き残っていけませんから。だから、一緒に成長しようとしてくれる人、他社よりももっと、お客様にメリットを出し、付加価値を生み出し、独自性を発揮し喜んでもらうために手を取り合える企業と組みたいんです。足を引っ張る会社とはお付き合いできないんですよ!」と言い放った。

「それともなんですか?御社はもしかしたら、コロナ禍を過ぎて注文殺到、売り上げ爆増、人手が足りないくらいの大忙しで儲かりまくっていて、弱小我が社に付き合っている暇はない!」ってことなんですか?と問うと、「いえ!我が社も売り上げの数字を作るのに必死です」という。

では、なおさら定期的に注文をしてなるべく長い取引先に発注をしていこうとしている当社のことを全面的に応援してくれてもいいのではないでしょうか?と締め括った。

次の日、担当者がアポを取ってやってきて、同様の話をして、今後ぜひ前向きで生産性のある提案と、協力体制の構築に力を貸して欲しいと話した。

さて、ここまで話していて、気づくのは「当社の営業マンも同じことをお客様から思われている」ということだ。私の要求はそのままそっくり、当社のお客様が当社の営業マンに求めていることではないのか?

それは

1. 『報連相』 必要事項は放置せず必ず報告し、変更は連絡を入れ、リスケは相談する。

2. 『一緒に成長』 買って貰えばそれでいいなんてことはない。ウィンウィンになる努力が大事。

3. 『リピーターを大切に』 釣った魚に餌はやらねえ・・が一番最悪

 

だから、営業マンってすごい仕事だよ。なんでかって?

だって、営業の良し悪しで会社の評価が乱高下、人の心をつかんだらお互いの仕事がスムーズに進んだり、可能性が無限大にある。その代わり、問われるのは人間力だったりする。

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「太陽」人の気持ちがわかる温かい人

「北風」論理的で冷徹になすべきことをなす人

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では、話は変わって、仕事相手でも、社内でも「北風」と「太陽」、どちらであるべきなんだろう?

童話の流れから行くと太陽であるべきか?

いやいや・・・厳しさもないと・・・

そうですよね。ビジネスですから言いたくない事でも言わないといけない!と言いたくなりますが、ここで私は一つ考えてみました。ビジネスというのはそんなに特別なのか?この世の中の原初的な「生活」と「ビジネス活動」とはそんなに違うものなのか?っていうと、

当然に人間関係があり、上下関係があり、生産や活動、共同作業やチームワークなどがあることから、マンモス狩りと大差ないことがわかります。

そうであれば、「職場だから我慢しよう」とか「ここはビジネスシーンとして大人の対応を」とかいうのも何かしらの逃げの可能性ありますよね。

職場でも、ビジネスでも私生活でも「ダメなものはダメ」だし、「善いことは評価されるべき」「悪いことをしたらどんなに立場が上の人でも謝り、時には裁かれる」そうあるべきではないでしょうか?

だから、言いたい。北風も太陽も両方必要。ただ、嫌われることを恐れず言うと、「北風」の後に「太陽」かな?一番ダメのは「生ぬるい風」それは何の生産性もない、修正力もない、意味のない風。

Luke工場長

(株)アサヒ Jキルトファクトリー
千葉県野田市にあるキルトの工場の工場長です。
会社を善くしよう。やりがいのある仕事を、社会に役立つ商品を!
と日々奮闘しながら、素晴らしい仲間と共に仕事をしています。

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