イチ社員が会社を変える 14 【管理監督者とは何か?】

第14回 2023年3月5日

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コンプライアンスと

「会社を守る」の勘違い

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「会社のためだから」とか「うちは中小企業だから仕方ない」とかってことを言う人がいる。

だからなんだろう?会社組織として社会に発表し、登記している以上、法令遵守は前提条件。どんなに高邁な理想を掲げていようと、売上高を誇っていようとルールを守らなかったらそれはチート。

特に労使に関する法令はしっかり守らないと今後の社会では存続が危ういと思う。

だってそうでしょ!社員に「お前!ちゃんとルール守れよ!」と言いながら、会社自体が法令違反してたら、どの口が言うの?って反応になりません?子供に「お酒は二十歳になってから!」って言いながら、自分が違法行為に手を染めていたら、「パパの方がいけないことしてない?」って言われません?

だからルールを守って勝てる戦い方をしないとけないと思う・・・思うんじゃなくて、そうなんだよ。

今は労働者がしっかり守られ始めている時代の変わり目。「時短、働き方改革」など労働時間や残業が見直されている。

では、なぜ今までそうならなかったのか?それは企業が閉鎖的だから。

企業内のことは、相当何か事件が起きない限り社会に開示されない。社員が内部告発しないと誰も知らない。それが、今はSNSの発達や、いろんな情報発信者により拡散される傾向があり、また、インターネットの発達により、一般の人が法律の内容や裁判事例や他の企業での問題を共有でき、調べることが容易で、企業が自分に都合の悪い事を隠していても、それが自然と明るみに出るようになってきた。

言い方を変えると、今までは企業は「都合の悪ことは隠して、自分たちに都合よくやっちゃってた」ってこと。

もしくは、企業で制度を運用していた人が無知だったか。

コンプライアンスと労使の関係 ルーク工場長考察

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管理監督者って?残業代ない人?

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この人って偉いの?ああ「管理職」だよ。だから残業代でないんだよね。

『え!?残業代出ますよ!その人』ってことが多々あると思う。

では、なんでいまだに残業代払われていないの? それは、その人が訴えないからだよ。

ただそれだけなんだよね。法律的には告発がないと成立しない「権利」がある。だって権利は行使するのも放棄するのも自由だから権利なんだよ。

「有給」がそのいい例だよね。誰でもこの問題に直面する。「有休取りたいのに、取らせてくれない」もしくは「取れるような雰囲気ではない」「申請の仕方がわからない」ここまでくると末期。ブラック一色だね。

だって権利を行使できない組織なんて腐ってるよ。業務の内容が理解できて休みにくいことはどこにだってあるけれど、その人の申請を受け入れて、業務内容と担当者をアレンジするのが経営者、管理者の勤めだから。

そして、管理職=管理監督者ではない ってことは、なんでか大概の人が知らない。未払い残業代などは3年まで遡って請求できるから、請求すると相当な金額もらえる人がいると思う。

そこで、私が提案したいのは、会社の中で反旗を翻して「労働基準監督署に訴えます。それとも残業代を払いますか?」と言う方法ではなくて、「経営者と一体の立場に」なり、一緒に経営を考え、自由裁量で「出勤時間などを調節」しながら、遅くまで仕事する時もあれば、早く上がる時もあるように、無理のない労働時間で結果を出し、「高い給料をもらい」他の人よりも重責だけど、その報酬はしっかりもらっている。と言う状態にすること。そうすれば、会社も貴方もウィンウィンだよね。

最近、なんだか会社を責めたり、自分の権利をあまりにも主張しまくって集団の輪を乱し、それでいて仕事の成果はあまり発揮しない・・・それは「働く人」として質が低いと思う。

この静かに沈みゆく日本という大きな船で、時代の一翼を担う一人の大人として、本当しなければいけないことはなんなんだろう?それは、本当に使える「レジェンド」を残すことじゃない!?

どんなことでもいいと思う。ある人は起業して新しいサービスや商品を作りるし、ある人は老舗の企業に就職して、その企業の新しい時代を切り拓くし、ある人は先代から会社を任されるかもしれない。そしてある人は世界に名を知られる小さな町工場の画期的な商品を生み出すかもしれない。

そうだ!時代を変えろ!人の目を覚ませ!

今眠っている日本人の、まだ目覚めの時に至っていない若者の、やる気を失いかけた壮年の。その時日本はまた大きな産業革命を起こすことができるはず。明日の希望が見え始める。未来に明るい希望を持って歩くことができるはず。

だから「明日」と言わず、「今」立ち上がって、奮い立って活動を開始しよう。

1・2・3、はい!行動開始!

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ホントの働き方改革は、実は「○○○の改革」!

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はい、働き方改革について少々前段で話をしたから、追加しておきたい。

時短労働や、自分の時間の確保、ワークライフバランス・・・いろいろ言われているけど、何がしたいかっていうとQOL(クオリティー オブ ライフ)生活の質の向上、そう、幸せに生きられるようにってことだと思う。

じゃあ、働く環境を国や自治体がテコ入れすれば、幸せになるか?

ならないんだよこれが!実際は短い時間で無理難題を言われ、「効率化」の名のもとに無能のレッテルを貼られ、「生産性」というお題目で実際は経費の削減の道具になる。機械化もその一端だ。

では、何が根本的な働き方改革なのか?

それは「こころの改革」。それしかない。

仕事が楽しくて堪らなくなる。社会人人生の6割以上を会社で過ごす私たちは、その時間が喜びになることこそが救いなのだ。65%が62%になろうが、仕事が苦痛な人に、その差は何の意味もない。

そして、楽しむための秘訣の一つは「主体性を持つ」ことだ。

なぜ起業した若者が死に物狂いで働くのか?小さなガレージから始まったリンゴマークのマシンメーカーはジョブスとその仲間で時間関係なく開発に向き合っていた・・・楽しかった・・・

そう、それは自分が成し遂げると信じてやまない「自分の仕事」「自分の会社」「自分の夢」と信じてやまない心から生まれるパッションが実は仕事を楽しくさせる。

ただ、これがあまり強すぎると世界を変える成功者になってしまうから、ご注意を!www

Luke工場長

(株)アサヒ Jキルトファクトリー
千葉県野田市にあるキルトの工場の工場長です。
会社を善くしよう。やりがいのある仕事を、社会に役立つ商品を!
と日々奮闘しながら、素晴らしい仲間と共に仕事をしています。

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