第18回 2023年8月21日
年齢、「知識」、「経験」、「責任」、「立場」・・・それらによって形作られる見識というものには、限界がある。っていうことを今日はお話ししたいんです。
大体の知識経験と責任、立場は年齢に比例するところがあると思います。
だから私はそれを「年齢による、目の高さ」って表現しています。高いところから見る景色は低いところから見えるものと全く違いますよね。小さい子供の目線と大人の目線、人間の目線とキリンの目線は見える景色が全く違うってことです。
そしてそれは、年齢によっても違いを見せます。10代の時のあなたの自分を見る目、社会を見る目は今50代になったあなたのものと同じですか?全く違いますよね!?そうなんです。それが違うんですよ。60代になるとまた違ったものになります。
それを考えると、リーダーや経営者があなたに出す指示をどこまで理解しているかも、見える高さによって違うってことです。だから自分の思い込みや考えで勝手に判断をすることもまた難しいってことです。それなので、仕事においてはまずは言われた通りにすることが一番です。その上で提案をするのが吉ですよね。
それにしても年齢によって見える世界が違うから、生き方だって違います。「見えない方が幸せ」な場合だってあります。見えないからこそがむしゃらになれる青春時代だってあります。見えるからこそ老練な兵士の如く戦うこともできる。だから必要なことはステージにあった適切な生き方をすることです。
そして、私が最も伝えたいのは、「見えない人を責めないこと」です。見識の高さが違う人をそれ故に責めることをやめましょう。それは仕方のないことなのです。だから、見える人が助け舟を出すなり、相手がこちらのアドバイスを聞きやすい人間関係を作っておくなど、配慮が必要なんです。
強い人の強さは、弱い人をサポートするために使うべき!ノブレスオブリージュ的な感覚ですね。そしてしれも今の時間軸を切り取った時に、そういう違いがあるだけってことです。老いて行く時、過去強かった人も弱気に身を落とすのですから。