イチ社員が会社を変える 39 「ソフト老害とは①」

第39回 2024年3月5日

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他者に対して害になる人、益になる人

その違いは○○にあった!

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あなたの会社に・・・いや家庭にも、コミュニティーにも地域にも

いませんか!?「害」になっている人って。老害について話をする前に、人に対して害になる人に関してルーク工場長からお話ししたいと思うのです。

大体人を害虫のように言うけど、何様!?っていわれるかもしれませんが・・・それは置いておいて。

大体、会社の総務や管理職、リーダーなどの中間管理職はこの害をもたらす人に対応することに追われるし、ストレスの原因になる。だって、この害があるだけで離職率が上がり、会社に行くことがストレスになり、挙句の果てに心弱い真面目な人が精神を病んでしまったりもするのですから。

ただ、難しいのは、この害と言われる人が千差万別で、めっちゃ強い寄生虫のような存在・・・というケースばかりではないという点です。

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経験談からの例え話

「強烈個性な害になる人」

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私の経験からめっちゃ強い害の例え話をしましょう。

ある男性の従業員がいました。仮に名前をサイコさんとしましょう。彼はスマートで頭も良い方なのに、なぜか仕事ができません。全くできないかと言われればそうではないのですが、求める成果を上げることができないのです。

その主な原因は、仕事に意欲がない事と、強いコンプレクスのせいで人の指示や命令に従えないことです。

こんなことがあります。

ある時、立ち仕事の現場に椅子を持ち込んで座っているのを見かけた私は、「危ないので椅子に座って仕事をするのは止めてください」と注意しました。すると意外と素直に返事をしたのですが・・・いつまでたっても椅子をどけることなく仕事を続けています。

仕方がないので、再度注意しに行った私は「現場の通路になる場所に椅子を置くことは、事故や怪我のもとで危険なので、やめない場合は厳正に対処しますよ!」と伝えました。

するとサイコさんは、目を大きく見開いて鬼の形相になり、「あんたは何様だ!この椅子は必要があっておいているんだ。訴えてやる!法律でも座らせなきゃいけないって決まっているんだ!」と豪語しました。

いやいや・・・どうですか?こんなパターンもあるんです。

結末は、職場の安全確保が最優先であり、会社の責任でもあるので、決められたルールを従業員に守らせなければならないという当たり前の法律の理解のもと、椅子は撤去されました。

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「弱いが故に害になる人」

体験談からの例え話

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ある人・・・仮にウツミさんは、一見明るい性格の女性で、仕事も真面目にするのですが、私生活に影がある人でした。結婚生活がうまくいかず、離婚を機に今までの我慢を爆発させるかのように、お付き合いする人がコロコロ変わるようになっていたと聞いたことがあります。

そんなある日、職場で倒れてしまいました。どうやら貧血のようですが、心配した私は家族に連絡をしました。病院には行きたくないと強く言われたからです。

そのあたりから、仕事に対する集中力がまだらになり、頭の回転も鈍くなっていきました。指示にも明確に従えなくなり、暴走気味な時が度々見受けられるようになったのです。

しばらくして心療内科を受診するために休みを申請することが増えてきました。従業員とはいえ、私生活にまで関与することはできないので、見守っていくしかありません。

そんなある日、注意散漫な結果のようなミスを連発して、直しの作業をせざるを得なくなりました。仕事における尻拭いは責任者の仕事なので、お客様に謝罪して時間をもらって修正することにしたのですが、休み時間を削って修正作業をしようとしていたウツミさん・・・しかも仲間を巻き込んで。

「休み時間に仲間を巻き込んで業務をしてはいけません!休憩時間をとっているのは、安全のためという意味もあるんですよ」と厳しく注意した私に恨みをもったようです。

会社のハラスメント委員会にパワハラ案件として訴えたのです。

私は今までの人生経験上、要注意人物(問題児だけではなく、極度に弱い人も対象)に対して注意や指導をした際には必ずと言っていいほど、詳細な記録をつけるようにしています。

注意した時の状況、日時、目撃者、内容、理由、相手の反応などできる限り詳しく記録をしています。それをもって話し合いの場に臨みました。当然ウツミさんの精神的問題により休みを申請していることを含めて状況を整理し、何が問題であり、どうして注意を受けたのかを丁寧に説明しました。

結果は想像の通りです。私生活がうまくいかないことから精神的に落ち込んでいき、仕事がうまくいかなくなり、体調も悪くなる負のスパイラルから、注意されたことに逆上したということで謝罪がありました。

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では、会社で益になる人とは

一体どういう人か!?

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SNSやブログ、書籍などでこの手のことを読むと、かなり一部の人を有益とする傾向がありますが、私は色々な方面で会社にとって益になるひとが存在していると思います。

私が見える範囲で分類すると

① 会社の雰囲気を明るくするひと

② 仲間同士で仲良く協力し合えるひと

③ リーダーシップを発揮して組織を引っ張るひと

④ 縁の下の力持ちで、見えない所の業務をするひと

⑤ 専門知識を身につけて、会社のブランド力を上げるひと

⑥ 頑固親父のように会社の歴史を守るひと

⑦ 奇抜な発想で未来を切り開くひと

⑧ コミュニケーション力で会社とお客様をしっかり繋ぐひと

こんな感じでしょうか?まだまだたくさん存在していると思います。当然これには会社を牽引する経営者もいますが、これはあくまで会社側から見て益になるひとなので、従業員を中心に考えてみました。

そして、結論ですが、何が害になる人と益になる人の大きな違いかというと、

「視点の違い:自分ばかりをみているか、他者を含めて世界を見ているか」

に尽きると思います。どんなに能力が高くても、仕事を真面目にする人でも自分のことしか考えられない超絶自己中な人は、結局は害になってしまうのではないでしょうか?

職場は自分位以外にもたくさんの人が働いています。彼らも人生があり、その多くの時間を職場で過ごしており、会社の成長や業績がその人生に関わってくることでしょう。だから成果を出すことが必要とされていますが、同時にそこで生きている時間を「意味のある大切な時間」にしていかないと、会社に行くことがただの苦痛になってしまいます。

そんな時、自分のことしか考えられない人がいると、自分の気分で雰囲気を悪くしたり、自分おこだわりで指示を無視したり、自分の好きな人としか付き合わず、自分のやり方を強行すれば、周囲にいる人はやりづらくなってしまうものです。

Luke工場長

(株)アサヒ Jキルトファクトリー
千葉県野田市にあるキルトの工場の工場長です。
会社を善くしよう。やりがいのある仕事を、社会に役立つ商品を!
と日々奮闘しながら、素晴らしい仲間と共に仕事をしています。

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