2025年2月18日
そうだよね。誰でもある、辞めたくなる時。
そんな時は人に話を聞いてほしいような、聞いてほしくないような。絶対否定されそう!とか、引き留められるんだろうな?って気持ちがあるのと同時に、あっけなく突き放されたらどうしようとも思うはず。

でも、その言葉を口に出したその瞬間は、それまでに考えていたことが吹き出した瞬間。決して覚悟して、計画的にタイミングを測って言ったわけではないのではないだろうか?だって迷ってたんだもん。計略のうちの人は迷ってなんかいないし、どう言われるかもシミュレーション済みなんだから。
これを読んでくれたあなたも、迷って悩んで、ついきっかけがあったから、「辞めたいと思っています」って口に出したんではないだろうか?
そんなあなたに、これからとても辛いことを言うかもしれないから、嫌な人は読み進むのをやめて下さい!芸能界のご意見番のような人が言っていました。「どんなに有益なアドバイスも、聞かない人っているよね。でもそんな人に何を言っても無駄!そうやって生きて、お墓に行くんだろうから。そういう人は、凝り固まって、頑固に自分のことを信じている」って。
だけどあえて、ターニングポイントを迎える人に、自分もそうなるかもしれないし、そういう状況にいる人に有益な言葉になるように願いながら。
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辞めると口にした瞬間の、”相手”の反応に大きく
「4パターン」くらいあると思います。
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① 「辞めるのをやめてください」と言われるケース
② 「どうして辞めるの?相談に乗るよ」と言われるケース
③ 「わかりました。残念ですが・・・」と言われるケース
④ 「いい加減にしなさい!」と言われるケース
「いい加減にしなさい!」と言われるケース
まずは、④から行くと、これは高校や専門学校、大学など、親や近しい人の協力、資金援助があった初めて行ける類のものの場合ではないかな?そしてそれは当然他の人の苦労もあってそこに行けているのだから、責任を持った対応をしないといけないよね。

確かに辛い気持ちはあるだろうし、逃げ出したい心になっているんだろう。
けれども、一度自分に問い合わせしてみてほしい。それは逃げ癖がついているからではないか?そこを辞めた方が自分の人生が豊かになるのか?それ以外に時間もお金もかけるべきものがあるのか?
そのうえで、逃げるしかない状況なら、遠慮なく逃げたらいい。でも、すこしでも自分が最善を尽くしていない、やり残しがあるのなら、是非やりつくしてから辞める決断をしたって遅くない。そう私は思います。
「走れメロス」という太宰治の作品のアニメーションで、走るのを止めようと思ったメロスに、幻想の中に人が「お前は何時だって、止めようと思えば、走るのを止められる・・・」というセリフがあるけれど、それは、セリヌンティウスは牢獄の中で死刑までの流れを止めることはできないってことなのかな?などと思わせるセリフでした。
ただ、私がこのセリフを思い返す時、別にセリヌンティウスの気持ちとかは関係なしに、そう言われたことで「スッと心が軽くなる」という経験をしました。人はがむしゃらに向き合って生きている時、輪ゴムがピンって張った状態の様になっていますよね。でもそれを一度緩めて、もう一度張りなおす時、前とは違って、肩の力が抜けている・・・そんな感じがするのです。
「辞めるのをやめてください」と言われるケース
これは、完全に引き留めですよね。
でも、この言葉を言われるとちょっとホッとするというか、自分は必要とされていたんだと感じることもあります。でも、冷静になってください。何で辞めると決断したのかをシッカリと思い出し、それがパワハラなどの明確なハラスメントや、法律に触れるコンプライアンス違反が原因であるときは、甘言に騙されることなく、しっかりと断ってください。
ただ、あなたが、現状に不満があり、改善を要求しても通らなかったり、上手くいかないことがあったなどで、辞職を言い出した時、思いがけずきっかけで言ってしまったときは、正直に説明をして、思いとどまることをお勧めします。
そして、自分が問題だと感じていることについて、しっかりと話してはいかがでしょうか?
辞意をシッカリ返してくる人は、人事担当者か経営者、部門責任者などの権限のある人でしょうから、その内容によっては、対応が可能ではないでしょうか?会社としても、新しい人を雇うための求人活動をするよりも、あなたの意見を聞いたうえで、対応可能な調整や、修正を行う方がメリットは多きはずです。
そして、これは、辞めたいあなたに是非伝えたい!!「あなたの、あなたのために、あなた専用の会社」はどこにもありません!!はっきり言って「0=ゼロ」です。「起業したら・・・」とか思っていますか?そんなことしたら大変ですよ。休みなんてありません。会社を守るために犠牲にするものの多さは、勤め人とは比べられません。
そして何より伝えたいことは、スマートフォンやスニーカーもそうだと思いますが、大衆用に作られている物は、あなた用には作られていない。だから、何度も使って、何度も履いて、自分が使い方をマスターし、カスタマイズを施し、ようやくと自分の物になっていくんだと思いませんか?
会社だって同じだと思うんです。話し合いを重ね、変えるべきところは、古い因習から解放してもらったり、新しいルールを作ってもらったり、自分が変わるべきところは、会社のやり方に合わせていく。そんな中から、自分にぴったりの会社っていうのは出来ていくのではないでしょうか?そのためには時間も必要です。
「どうして辞めるの?相談に乗るよ」と言われるケース
これは、私としてはあまりお勧めしていない事です。
これを聞いてきた人がどんな人かによって、助かったり、危険だったりします。親や、直属の上司などなら、まだいいかもしれませんが、同僚やあまり親しくない人の場合、弱みに付け込まれたり、自分の利益のために利用されたりすることもあるでしょう。
相談する人は、しっかりと見極めることをお勧めします。
ただし、自分一人だけで考えて、結論を出すことは良い事とは言えないと思います。しっかり言葉に出して誰かに相談してみるのは、自分の考えと感情などを切り分けるためにも、考えをまとめるためにも役に立ちます。
まあ、これは全ての人に共通することではないと思いますが、私が話をした人はほとんど、相談してアドバイスしても、自分の言っている通りに行動していました。人のアドバイスで行動を変える人をほとんど見たことがありません。
だから、そうだんしても、自分の心の中にある言葉に共鳴する、同じような、期待した言葉を言ってくれる人に言葉のみを聞いているんでしょうね。人間ってのは。
「わかりました。残念ですが・・・」と言われるケース
はい、快く辞表を受け取って手続きが進みます・・・楽でよかったね!
同時に寂しい感じがしますね。どうしても引き留めるべき人材ではなかったのでしょうか?それとも離職は当たり前で、代わりの人もどんどん入ってくる、流動性が高い会社なのでしょうか?
どちらにせよ、人間自分の価値を高めたいと思っている・・・まあ少しは思いますよね。でも完璧に歯車で、交換可能で、あなたの開けた穴は、秒でふさがるから大丈夫・・・それはちょっと悲しい気がしますよ。
まあ、状況によって対象違いますから、このケースの場合、辞職するあなたに原因がある・・・とはいえません。例えば、もう次に転職する先が明確に決まっていて、日程まで提示している場合などは、辞表を受け取る人はこう言うしかないのです。
また、あなたの希望する条件を提示することが、会社として難しいと明確な場合も然りです。
終わりに

仕事、入社と辞職、定年退職、独立起業、フリーランス・・・社会生活をいろいろな働き方があり、人との関係性があります。ただ、共通して言えるのは、自分らしく生きるためには、ある程度時間をかけて環境や自分や関係を作っていかないといけないってこと。そして、その苦労は一つのところで時間をかけて作った苦労は、無駄にはならないってことです。
ただし、無駄になることがあります!コレは要注意ポイントで、1年足らずで職場を転々としたり、アルバイトや短時間バイトなどで聞きかじる程度を繰り返すなどでは「積みあがらない」ってことです。
苦労するなら、本気で汗をかいて、頭をフル回転させて、2年は続けてほしい。それで、「自分にはもっとふさわしい所を見つけた」と思えば、転職すればいい。
「なんかいやだな・・・」「やるきになれない・・・」「好きになれない・・・」
それらの言葉は、ただの気分であり、感情の揺らぎであり、一過性の物。それに左右されるのは、あなたの人生を無駄遣いすることに他ならないと私には思えるんです。