朝礼メッセージ 71「一着がくれた気づき」Yさん(女性社員)

2025.7.1 第71回

今日は「服装」についてお話ししたいと思います。

服装は人それぞれ好みがありますが、場面ごとにふさわしい格好を意識している方も多いと思います。
そんな中で、私にとって印象に残ったエピソードを一つご紹介します。

今年に入って、息子の大学入学式用のスーツを買いに行きました。採寸から仕上がり確認まで時間がかかり、ようやく会計かと思ったところで、店員さんから「礼服も一緒にいかがですか?」と声をかけられました。

正直なところ、「えっ、今は礼服までは考えてないし、ちょっと面倒だな…」というのが最初の気持ちでした。
でも、店員さんに案内されるまま礼服のコーナーに向かうと、こんな言葉がありました。

「これからは、急なお葬式などで制服が使えないこともあります。だから今のうちに礼服も準備しておきたい、という方が多いんですよ。」

この一言で、私の気持ちは一変しました。なるほど確かに…と納得し、結局その日、入学式用のスーツと礼服の両方を購入しました。

予定外の出費ではありましたが、5月に急に礼服が必要となり、「あの時買っておいてよかった」と心から思いました。これこそ、場面に応じた服装の大切さを実感した出来事でした。

入学式では凛としたスーツ姿、葬儀では落ち着いた礼服姿。同じスーツでも、着る場面が違えば、着る人の心構えも大きく変わります。息子の背中にも、そんな変化が感じられました。

また、初めてネクタイを結ぶ息子が、父親に教わりながら一生懸命挑戦する姿にも、成長の一歩を感じました。何度やっても父親のほうが上手で、「やっぱり年の功だなぁ」と笑いながらも、息子にとっては一つの学びであり、経験の積み重ねなんだと気づきました。

これは仕事にも通じることだと思います。
「難しそう」「できそうにない」と思う前に、まずやってみる。経験を重ねて、少しずつ上達していく。これが大切だと思います。

服装は単に見た目の問題ではなく、心の準備やその場に向き合う姿勢にもつながっていると思います。昔から大切にされてきた理由が、よくわかります。

工場では動きやすい軽装が基本ですが、暑くなるとつい気が緩みがちです。以前の旧工場では、フィット3号機のあるエリアまでまったくエアコンがなく、10時前から汗びっしょりになりながら作業していたことを思い出します。今のような環境が整っていない中でも、私たちは働いていました。

今はエアコンも整備され、働く環境は確実に良くなっています。それでも動けば暑いことには変わりません。だからこそ、服装だけでなく、気持ちも整えて、この夏を元気に乗り切っていきましょう!

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Luke工場長

(株)アサヒ Jキルトファクトリー
千葉県野田市にあるキルトの工場の工場長です。
会社を善くしよう。やりがいのある仕事を、社会に役立つ商品を!
と日々奮闘しながら、素晴らしい仲間と共に仕事をしています。

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