2025.7.11 第79回
今日は「真珠記念日」にちなんだお話を少しさせてください。

1893年、ある日本人夫妻が、世界で初めて真珠の養殖に成功しました。
でも、真珠ってただの美しい宝石じゃないんですね。
もともとは、貝にとって「異物」なんです。
「なんか入ってきた!」と、身体の中に入り込んだトラブル。
でも貝はそれを責めるでもなく、逃げるでもなく、
ひたすら自分の力でコーティングし続けて、何年もかけて、
ついには、あの美しい真珠を完成させるんです。
……なんだか、私たちの現場にも似ていませんか?
工場でも、日々ちいさな「異物」、つまりトラブルが起きます。
機械の音がいつもと違う。材料が届かない。図面と合わない。
「え、また?」って思う瞬間、ありますよね。
でも、それを見て見ぬふりをしていたら、
やがては大きな問題に育ってしまいます。
だから私たちは、違和感を感じたときこそ、
「これは何かおかしいかも?」と声を上げ、
チームで協力して、対処していく。
それが、貝の“コーティング”のような、私たちの対応力だと思います。
正直、対応中って全然カッコよくありません。
地味だし、手間だし、地道でめんどくさい。
でも、そういう積み重ねがやがて「この職場、すごいね」と言われる品質や信頼を生むんです。
ちなみに、真珠ができあがるまでには、数年かかるそうです。
私たちの仕事も、焦らずコツコツ。
貝だって、焦ってピカピカにはなりませんからね(笑)
さて、今日の心がけは
「誠実な対応に努めましょう」 でした。

これはトラブル対応に限った話ではありません。
たとえば後輩がミスをしたとき、
ただ「違うよ」って言うだけじゃなくて、
「こうすれば次うまくいくよ」って一言を添える。
逆に、自分がミスしたときも、
変にごまかすんじゃなくて、
「すみません、やり直します」って素直に言う。
こういうのが、誠実な対応です。
派手ではないけど、
その一言が、信頼や安心感をつくっていく。
毎日積み重ねることで、
私たちの職場も、きっと真珠のように輝いていくと思います。
さあ、今日も一日、
「誠実な対応」を意識して、
安全第一でがんばっていきましょう!