2025.9.10 第110回
今日の心がけは「自分で感じたことを大切にしましょう」でした。
私たちは日々の生活や仕事の中で、数えきれないほど多くの出来事に出会います。
そのとき自然に「これは良いな」「少し違和感があるな」と感じることがあります。実はこの感覚こそが、自分らしさを形づくる大切な材料だと思います。
自分で感じたことを大切にするのは、わがままではありません。心の動きに耳を傾けることで、自分が本当に大切にしたい価値観や、新しい気づきに出会えるのです。
例えば、職場で「このやり方は少し無駄が多いのでは」と感じたら、それは改善のきっかけになります。
また「同僚が忙しそうで声をかけづらい」と感じたら、それは相手を思いやる気持ちにつながります。
感じたことを素直に伝えることには大きなメリットがあります。
自分の意見を口にすることで相手に新しい視点を与えられ、自分の気持ちを隠さずに表現することで、信頼関係が深まりやすくなります。
「あの人は率直に話してくれる」と思ってもらえれば、仕事もスムーズに進みやすくなるでしょう。

ただし、伝え方には工夫が必要です。
感じたことをそのまま言うと相手を傷つけてしまうことがあります。
「ここがダメだ」と指摘するのではなく、「こうするともっと良くなるのでは」と前向きに伝えれば、相手も受け止めやすくなります。
つまり、自分で感じたことを大切にするとは、単に「思ったままをぶつける」のではなく、「気づきを周囲と分かち合い、より良い形に変えていく」姿勢だと思います。
私たち一人ひとりの感覚や気づきは、小さくても必ず意味があります。
それを大切にしながら、相手に寄り添う形で伝えていくことが、職場全体をより良くすることにつながるのではないでしょうか。