2025.12.23 第160回
皆さん、おはようございます。 今日は「初心に帰る、原点に還る」ということ、その中でも特に「ミスをなくすこと」についてお話ししたいと思います。
私が担当している特注品は、サイズ、形、仕様が一つひとつ違います。パッと見は同じように見えても、使う生地の厚さや寸法、ヘリの色、ベルトの有無、タグの指定など、どこかが必ず違っています。

特注を担当し始めた頃のことを思い出すと、図面や発注書を本当に何度も何度も見返していました。 「寸法はこれで合っているか?」 「ベルトの位置はここか?」 「穴をあける位置は間違っていないか?」 生地にハサミを入れる前に、指差し確認をするのが当たり前でした。今振り返れば、「少し時間をかけすぎだったかな」と思うほどです。
しかし、あの「しつこいほどの確認」こそが、私のミスを防ぐ原点だったのだと今は確信しています。
仕事に慣れてくると、どうしても「前と同じだろう」「いつものパターンだ」と、頭の中で勝手に答えを作ってしまうことがあります。でも、いざ作業してみると、前回と寸法が数ミリ違っていたり、ヘリの色が変わっていたり、柄の向きを逆に裁断してしまったり……。これまで、何回失敗したか分かりません。
結局、一番のミスの原因は、技術不足ではなく「思い込み」なんです。 「見たつもり」「分かったつもり」という、ほんの一瞬の油断から、取り返しのつかないミスは生まれます。
「初心に帰る」とは、確認を惜しまないこと。 裁断する前にもう一度、図面を見る。 ミシンに一針目を入れる前に、一度止まって考える。
そのわずか数秒の「間」が、結果的に作り直しの手間を省き、一番早く、そして正確な仕事に繋がります。
「確認してから進む」 この当たり前のことを大切にして、今日も丁寧な仕事を積み重ねていきましょう!





